こちらのカーキーのジャケットに合う白のインナーを選ばれて、このジャケットが映えるように、お花の前で撮影されました。素晴らしいセンスですね
そしてこちらが、2着目のジャケットです。
裁断と手縫い部分は生徒さんがお一人でされ、ミシンは講師が指導するために半分を縫い、残りの半分は生徒さんが縫いました。
お教室のお休みの日に、ご自宅で練習用にと安い生地(100円/m)で、ワンピースの上の部分を自己流で作ってこられたのですが、手に取ると綿ギャバのしっかりとしたとてもいい生地だったので、練習用にするのはもったいないのでこれでジャケットを作りましょうと、ご提案させて頂きました。1着目の黒×シルバーのワンピースのパターンを基にジャケット用にパターンを変えてお仮縫いをし、お袖(そで)も今の生徒さんの実力に合わせてタックスリーブにしたのですが、これがまた生徒さんやこの洋服の雰囲気にピッタリあって、いろんなアイテムに合わせやすい、とてもいいジャケットになりました。
洋服のアクセントになる大切な釦(ボタン)は、生徒さんのお母様が着なくなった洋服から外して、このジャケットに付けられました。モノを大切にするとてもお優しいお心づかいが伝わってきますね。そしてなんと、この釦ホール、生徒さんが何度も練習した後にご自分でかがった釦ホールです。これからも回数を重ねるごとに上達されていくと思います。
釦(ボタン)のお話が出たので余談ですが、オーダーのお客様で東京からおみえになるお客様が、アンティークの釦が大好きで、東京にはアンティークの釦屋さんがあるらしいのです。とても高価なものらしいのですが、その釦をお持ちになり、その釦に合わせた生地を選びデザインをさせて頂くのですが、洋服が出来上がるとその釦のおかげで、洋服がとても素敵になるんです。鮮明に覚えている一つが、ガラスで出来た手描きでされたような模様の釦が、一つ一つ宝石のように綺麗で存在感がとてもありました。何世紀も前の釦のように感じながら付けさせて頂きました。