3着目はグリーン×ピンクのフェルトの生地で、お客様の色彩感覚でボルドーの生地をブラウスやジャケット、スカートのディテール部分にお選びになられました。本当に素晴らしい色彩感覚をお持ちで、コレクションの洋服を思い出させて頂きました。
お客様のご要望は、スカートに布地で字を作って欲しいということと、ジャケットの裾に二段の1cm感覚のプリーツを作って欲しいということでした。とても斬新で素敵なアイデアですよね。
こちらのスカートはお客様からお預かりしたお見本があったのですが、やはりヨーロッパからのインポートの既製品で、パターンを作るために立体で組んだのですが、”ありました、イセが”(イセとは生地を寄せて縮めるテクニックです)。洋服を立体的に作るために、既製品でもきちんとそのようなテクニックを入れるヨーロッパの洋服はやっぱり凄いですね。
そして、お客様の感覚が素晴らしかったのは、このジャケット右上前にも左上前にも出来るように、ジェンダーレスになっていることです。どちらでお仕立てするか伺った時に、ジェンダーレスをお選びになられました。最先端の感覚をお持ちの方なんだと、感じさせて頂きました。